テキストサイズ

中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第10章 飽食の時。瑠花(3)

彼女はそう囁き、唇を離すと、名残惜しそうに私の胸を軽く押し、踵を返した。廊下を歩き去る瑞希の後ろ姿は、どこか儚げで、しかし妖艶だった。スカートの裾が翻り、彼女の長い脚が照明に浮かび上がる。

私はその場に立ち尽くし、唇に残る彼女の感触と、彼女らしくない塩らしく切ない告白を噛みしめていた。瑞希の嫉妬は、ただの嫉妬では終わらない——それは、三人を巻き込む新たな欲望の序曲のように感じられた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ