中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜
第8章 飽食の時。瑠花(1)
これまで、二人でランチに行ったりお茶をしに行くぐらいのことはあったが、夕食は初めてだ。瑠花の次の言葉は、意外にもOKの返事だった。
「いいですけど……ところで、うちの会社って社内交際ってアリなんですか?」
「いや、ダメってことは無いよ。(何でそんなこと聞くんだ?)」
「分かりました。じゃあ、夕食、連れて行ってください」
************
夕食は僕の行きつけの割烹へ向かった。敷居の高い高級店ではなく、気のいい女将が切り盛りする手頃な店だ。料理の味は申し分なく、そのうえ女将が美貌で愛想もいい。料理を味わうというより、その美人女将に会いに行くと言った方が正しいかもしれない。
「雪の」と書かれた藍色の暖簾をくぐると、割烹着姿の女将がカウンターに立っていた。白木造りのカウンターだけのこぢんまりとした店だが、この落ち着いた雰囲気が気に入っている。
女将は黒髪をきっちりと結い上げ、すっと通った鼻筋が印象的な本格派の和風美人だ。ふと見せる柔らかい笑顔にも好感が持てる。
ほぼ満席のカウンターだったが、運良く2人分の空席があり腰を下ろした。おしぼりを持って来た女将が口を開く。
「あら、〇〇さん。今日は女性連れなのね、珍しいこと。それにしても、若くてずいぶん可愛いお嬢さん。どういうご関係かしら?」
「女将、変に勘繰らないでくださいよ。職場で事務をしてくれている子なんです。うちみたいな小さな職場ですし、たまには一緒に食事でもと思って連れてきたんですよ」
「そうなのね。まあ、ごゆっくりしていって。そうだ、お名前だけ伺っておこうかしら。女将の雪乃です。よろしくね」
「〇〇瑠花といいます」
「あら、瑠花ちゃん。可愛いお名前ね、よろしく」
「いいですけど……ところで、うちの会社って社内交際ってアリなんですか?」
「いや、ダメってことは無いよ。(何でそんなこと聞くんだ?)」
「分かりました。じゃあ、夕食、連れて行ってください」
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夕食は僕の行きつけの割烹へ向かった。敷居の高い高級店ではなく、気のいい女将が切り盛りする手頃な店だ。料理の味は申し分なく、そのうえ女将が美貌で愛想もいい。料理を味わうというより、その美人女将に会いに行くと言った方が正しいかもしれない。
「雪の」と書かれた藍色の暖簾をくぐると、割烹着姿の女将がカウンターに立っていた。白木造りのカウンターだけのこぢんまりとした店だが、この落ち着いた雰囲気が気に入っている。
女将は黒髪をきっちりと結い上げ、すっと通った鼻筋が印象的な本格派の和風美人だ。ふと見せる柔らかい笑顔にも好感が持てる。
ほぼ満席のカウンターだったが、運良く2人分の空席があり腰を下ろした。おしぼりを持って来た女将が口を開く。
「あら、〇〇さん。今日は女性連れなのね、珍しいこと。それにしても、若くてずいぶん可愛いお嬢さん。どういうご関係かしら?」
「女将、変に勘繰らないでくださいよ。職場で事務をしてくれている子なんです。うちみたいな小さな職場ですし、たまには一緒に食事でもと思って連れてきたんですよ」
「そうなのね。まあ、ごゆっくりしていって。そうだ、お名前だけ伺っておこうかしら。女将の雪乃です。よろしくね」
「〇〇瑠花といいます」
「あら、瑠花ちゃん。可愛いお名前ね、よろしく」
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