
君の体温は義務だった
第2章 通知
昼。
牧野と食堂へ向かう途中、後ろから声がした。
「悠木さん。」
振り返る。
佐伯が小走りで追いついてきた。
「さっきの件、修正できました。」
「お、よかったじゃん。」
「はい。テスト環境でも問題なさそうです。」
「じゃあ、あとはレビュー出しておいて。」
「分かりました。」
そこで佐伯が、嬉しそうに口元を緩める。
「ありがとうございます。」
「だから、まだレビュー終わってないって。」
「でも、そこまで見てもらえたので。」
「まあ、それくらいならいつでも。」
「……はい。」
佐伯は満足そうに頷いた。
「じゃあ、お昼行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
佐伯が小さく会釈をして、離れていく。
すれ違った瞬間、ふわっとかすかな香りがした。
香水だろうか。
甘すぎない、柔らかな清涼感のある香り。
一瞬だけ鼻に残ったが、エレベーターの方へ歩いていく頃には、もう分からなくなっていた。
牧野と並んで食堂へ向かう。
すると、牧野が何でもない顔でぽつりと口を開いた。
「優しいな、お前。」
「何が?」
「いや。」
牧野はそれ以上言おうとしなかった。
「何だよ。」
「何でもねぇって。」
なんだそれ。
牧野と食堂へ向かう途中、後ろから声がした。
「悠木さん。」
振り返る。
佐伯が小走りで追いついてきた。
「さっきの件、修正できました。」
「お、よかったじゃん。」
「はい。テスト環境でも問題なさそうです。」
「じゃあ、あとはレビュー出しておいて。」
「分かりました。」
そこで佐伯が、嬉しそうに口元を緩める。
「ありがとうございます。」
「だから、まだレビュー終わってないって。」
「でも、そこまで見てもらえたので。」
「まあ、それくらいならいつでも。」
「……はい。」
佐伯は満足そうに頷いた。
「じゃあ、お昼行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
佐伯が小さく会釈をして、離れていく。
すれ違った瞬間、ふわっとかすかな香りがした。
香水だろうか。
甘すぎない、柔らかな清涼感のある香り。
一瞬だけ鼻に残ったが、エレベーターの方へ歩いていく頃には、もう分からなくなっていた。
牧野と並んで食堂へ向かう。
すると、牧野が何でもない顔でぽつりと口を開いた。
「優しいな、お前。」
「何が?」
「いや。」
牧野はそれ以上言おうとしなかった。
「何だよ。」
「何でもねぇって。」
なんだそれ。

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