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君の体温は義務だった

第3章 体温

◇◇◇


風呂上がり、冷蔵庫を開けた。

白い光が顔面を照らす。
中にあるのは、麦茶、卵、昨日の残りの豆腐、それから賞味期限が微妙に自己主張しているプリン。

……プリンは明日までだった。

「お前、明日まで生きる気ある?」

問いかけてみる。
当然、返事はない。

冷蔵庫を閉める。
静かだった。

エアコンの低い唸り声と、窓の外を走る車の音。
夏の夜は、昼間より静かなはずなのに、妙に音が耳につく。

蝉はもう鳴いていない。
その代わり、どこかの室外機が一定のリズムで唸っていた。

ブーン。
……ブーン。
……ブーン。

俺の人生より規則正しい。

「……うるさい。」

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