あの2人って、仲いい思春期だね。
第2章 シャンデリアって10回…以下略。
「痛いの嫌いだから、ヤダ」
短パツ学ランの自分があぐらをかきながら、女々しいことを言っている姿を見て、誠は泣きたくなる。
「GBかっ!」
誠の頭の中に、女々しくての3拍子が流れる。
「とりあえず、私…じゃなかった、今はオレがまこちゃんだから、家に帰るね」
よっこいしょ、と立ち上がり、身を翻すミユ。
誠は、
「うぇ~」
幼なじみの冷静さに、少々引きながらも、その姿を渋々見送った。
夕陽は沈み、時刻は6時台を終わろうとしていた。