あの2人って、仲いい思春期だね。
第2章 シャンデリアって10回…以下略。
ミユが家に…というか誠であるミユが誠の家に行ってしまった後、誠はとりあえず冷蔵庫にあったスパゲッティを食した。
幼なじみであるから、お互いの生活リズムはだいたい理解しているのだ。
夕食を済ませ、誠が2階に上がろうとした、その時だった。
プルルルプルルル
傍らにある家の電話が鳴り出した。
ガチャっ
「はいっ!もしもし…」
自宅の電話に出るときよりもびくびくしながら、誠が受話器をとると
「まこちゃ~ん!」
太く低い猫なで声が聞こえてきた。
「ミユっ!?」