あの2人って、仲いい思春期だね。
第2章 シャンデリアって10回…以下略。
「ちょ、落ち着け…」
誠は自分も焦りながら、ミユを電話口でなだめようとする。
「あのね、まこちゃん、ベッドの下にエッチな本を隠してたでしょう?」
「ブハッ!!」
誠にとって、幼馴染みから言われた、本日2度目の驚愕な一言だった。
「ミユ…落ち着こうか…」
情けないやら、恥ずかしいやらで泣きそうな声の誠をよそに、ミユは喋り続ける。
「まこちゃんって、どんなのが好きなのか興味があったから、読んでたの。ごめんね」
「…いや別に…」
誠は複雑な心境で、幼馴染みの懺悔を聞く。
「そしたら、10ページ目の、ほらあの、女の人の…まんこ?がアップになってる…」
「うん!説明はいいから!ページ数だけで分かるから!」
「そのページ読んでたら、なんかジワーってね!?」
「ああ、うん…」
誠は、ただひたすら相づちを打つ。
「やっぱり、病気なのかな!?まこちゃんのママに電話しようか?」
ミユの申し出に、誠は慌てて
「今そっちに行くから!」
と言って、電話を切った。