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トラブルマーチ

第7章 谷原の過去

そんな中、俺が中学に上がる頃、期待を一新に背負った兄が引きこもりになった。

期待されすぎた兄は、ノイローゼ気味で、2年間浪人をしてやっと大学に入ったものの、大学ももうすぐで卒業というのに…社会不適合者となったのだ。


その為、今度は俺に期待が集まる。


今更…
本宅へと言われて、喜べるほど子供じゃなくなっていた。

親でさえ月に数回しか会わない俺の扱い方もわからず、手を焼く始末で…


俺自身も傍若無人を尽くした。


マンションを買い、そこで生活をしてこれでもかっていうくらい無駄使いをしても咎められず、夜遊びをしても女遊びを始めても見て見ぬ振り。


「それでも後を継いでくれるなら。」

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