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トラブルマーチ

第8章 別の顔

何となく…
ちょっと、それがさみしい。



「…うん。」



私の返事に苦笑しつつ、谷原は立ち上がり両腕を上げて背伸びをした。

ただそれを見つめる私の視線に気付くと、



「ほら立って!!」



そう言って手を差し出される。


谷原を見つめていると不思議な気分になった。
今朝まで怖くて気持ち悪くて、何で私がって思ってたのに…。

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