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トラブルマーチ

第4章 続く悪夢

「…大丈夫?!」


私に駆け寄り腕を掴む谷原に、さっきまでの恐怖が重なる。



「やっ…離して。怖い…怖い!!」



腕を振っても掴まれた手は放れずに、しっかりと握られている。

恐る恐る谷原を見ると、ライトで照らされた逆光に表情なんて読み取れなかった。


「里香、俺が怖いの?」


低い声で聞かれ、唾を飲み込む私を引きずる様に車まで連れていかれた。



「な…なに?どうするの?」

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