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トラブルマーチ

第5章 契約

「行かないって!!」


「行くんだよ。」



横暴…過ぎる。
わがままで、最悪な奴。

自分でも、なぜ振り切れなかったのかと本気で思う。


車は学校に向かう道とは違う方向に進んでいて、私にはどうする事も出来ない。


飽きるまで付き合うしかないんだけど、その前に私がボロボロになるのは目に見えている。


「里香…何ため息吐いてるの?」


「…私の癖だから…気にしないで。」


「…気になるから治せ。」

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