テキストサイズ

トラブルマーチ

第6章 新たな関係

これで解放されるなら、どうせ同じ事をされるなら、受け入れた方が楽だ。



「里香…。」



そう言って肩に触れる谷原の手に、身を委ねる様に引き寄せられ寄りかかった。

里香が無理をしているなんて谷原にはわかっていた。散々拒否をしていたのに、いきなり手のひらを返されれば誰にでもわかる事。


それでも、里香の行動が堪らなく嬉しくて…それ以上に切なくさせた。



「こんなの…初めてだ。」



私の頭の上から降り注ぐ言葉。
そして上に向けさせられる顔に唇が触れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ