テキストサイズ

溺愛

第2章 告白



そんなことを考えていると
いつの間にか放課後になっていた。


私の心臓は
ドクドクと早い脈を打っていた。



あ~、放課後になっちゃった。


私は急いでポーチを持って
トイレに駆け込んだ。

鏡の前に立ち、
ポーチからクシを出して髪を丁寧に融かした。

その間にも
私の心臓は早くなる一方で

ドキドキと不安でいっぱいの気持ちを
落ち着かせるように、一つ深呼吸をして
走ってトイレから出た。



教室に入ると
まだちらほらと数人の生徒が残っており、その中に幹矢の姿もあった。

声もかけるのも
一苦労だ。


なんて言ったらいいのかな?

普通に
話しがあるから図書室にきてもらえるかな?でいいかな?


うわ~
やだとか言われたらどうしよ~


弱音を吐いてへっぴり腰になってる自分に気づいたみあは
自分にカツを入れた。



こんなとこで弱音吐いてどうするの私っ!!これから幹矢くんに告白するのにっ
ガンバレ私っ!!!


すると、なぜか少しだけ
自分が落ち着いて楽になった気がした。


よしっ!!!


みあは彼のもとへ
歩き寄った。


彼は机の上に頭をふせ
気持ち良さそうに寝ていた。


そんな気持ち良さそうに
寝ている彼を起こすのも申し訳ない気がしたが、みあは勇気を振り絞って幹矢の肩をたたいた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ