テキストサイズ

溺愛

第2章 告白



みあの頭の中は真っ白だった。
涙が出るのを必死にこらえ、

幹矢に笑いかけた。

「あはは、そうだよね…ごめッ…」


最後まで言葉をゆう前に
涙が流れ出てきてしまったみあわ
途中まで降りた階段を走って上り
教室まで走った。


こんなに
傷つくなら告白なんてしなければよかった…

涙をぬぐうのも忘れ、
ただ教室まで走った。











教室に着く寸前で誰かに後ろから抱きしめられた。

ふわっと
あの甘く酔いしれるような香り…


一瞬みあの思考回路は停止し
何が起きてるか理解不能だった。

すると…

「ありがとう…泣かせてごめんな。ホントはみあに言わせるつもりじゃなかったんだ。それにやっぱ俺からいいたいから言わせろ…」





「好きだよ、みあ」





「……え?……」



すっかり涙も止まり
後ろを少し向くと幹矢のドアップ。


「キャッ…みき、みき、幹矢くん!?」

え??
ちょ、え?

あまりの近さに
驚くみあ

な…なんで?
なんで幹矢くんが私を抱きしめて……
え?



みあの頭はもう
ごちゃごちゃ


でもさっき無理……って
でも今好きだよ、みあ……
みあ!?
私!?



……ってことは……
オッケーってこと?


すっかり自分の頭の中の整理に追われていて幹矢に抱きしめられてることも忘れてた
みあは
また振り返って
幹矢の顔を見るなり
幹矢から離れようとした。


幹矢は
ジタバタするみあの
顎をクイッとあげ、チュッと
キスをした。



え……


またまたみあの
思考回路は停止。

すると幹矢は
「お前少し落ち着け。」

「だ、だって…い、いま」


「いいから、うるさい」


「…はい…」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ