テキストサイズ

《Eternal bells…… 》

第13章 壬生

惣太さんは、新選組の沖田総司だった…。新選組は京では嫌われてる…
だから言えなかったんだと思う…。

たとえ沖田総司でも、今まで私が見てきた人に変わりない…。
総司さんはきっと嫌われたく無かったんだよね…?


「また、助けられちゃいました…。
ありがとう…」

「どうして、あんな事になったんです?
私が行かなかったら麗美さんは…」

「ごめんなさい…」

前を歩いていた総司が振り返る
「無事で良かったです…」

ーフワッ…


麗美は総司に抱き締められた、、、

「総司さん…?」

「ずっと…会いたかった…。
でも、嘘つきは嫌いですよね…?」
ギュッと力をいれる…


(やっぱり…嫌われたく無かったんだ…)


「嫌いになりませんよ…私の前では壬生浪士組は関係なく、一人の沖田総司って言う人間だったでしょ?」

(でも…私は総司さんとは関わってはいけないんだ…栄太の側に居たいから)


「麗美さん……やっぱり私は、貴女が好きです…忘れられないんです」


「総司さん…私は『僕の麗美を早く離してくれる?』


(栄太?!)

後ろには、栄太と愛次郎さんがいた。


栄太は総司から麗美を引き離す。
「今日の事は礼を言う。
でも、これ以上関わるな」

(栄太……怒ってる…)

ーグイッ
「帰るよ」
栄太は麗美を連れて去って行った、、、


立ち竦む総司……
(あの簪は…あの人に貰ったんですね…)


「沖田さん……」
心配そうな愛次郎。

「さあ、帰りましょう。屯所で今日の事をしっかり説明してください。分かりましたね?」
総司は歩き出す、、、

「はいっ!」



次の日の屯所内は、ケガ人だらけだった。総司の稽古によって………

ストーリーメニュー

TOPTOPへ