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《Eternal bells…… 》

第15章 三角の…

「栄太…布って何?そんなの持ってないよ?」

「あ、僕が外して洗ったよ、女将には見せたら不味いと思って。返し忘れとった」

(ん………?)

「麗美ちゃんを栄太が連れて来た時、俺と二人で着替えさせたんだが、桃色の綺麗な布をあてとっただろ?それの事だよ。あれも異国の物なんかな?」


ー!!!///

「ちょっと待って?!!!女将さんが着替えさせたんじゃ…?」

「夜中だったし、女将起こす訳にいかんから」


ーガーーーン!!
今更知る麗美。



(それって……下着?!!!
玄瑞さんにも見られた…
しかも、栄太が洗った……?
普通脱がせないよね…?嫁に行けない…)
凹む麗美。


「麗美様??どうしましたか?オラも見たいです♪」
楽しそうな翠蓮。

「麗美さん、私にも見せてくれるかな?
未来の品を見てみたいな」
空気読めない桂。

「じゃあ、僕が明日持ってく『ダメ!!』
麗美がキレた、、、

「何で?凄く綺麗な布だし、皆見たいって…」
首を傾げる栄太。

「栄太の///馬鹿ぁぁぁーーー!!」

ースパンッ!ダダダダ……


麗美は部屋を飛び出して行ったのであった。


「麗美ちゃん、どうしたんだ?」

「あの布、そんなに大切だったんかな…?とりあえず、僕も行くけぇ」
と、栄太も麗美を追い部屋を出た。





「翠蓮、少しやつれたんじゃないか?暫くはゆっくり藩邸で休みなさい。ご苦労だったね」

「ありがとうございます桂殿。でも、休んでいる暇は『駄目だ!暫くは密偵はするな!』
怒る玄瑞。


(今回も秋月を”本気”にさせて、情報を得たはずだ……仕事は完璧なのに…
俺はどうして腹が立つんだ…? )

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