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《Eternal bells…… 》

第16章 島原とカステラ

(え…もう栄太達来たの…?
恥ずかしくて入れない…)



翠蓮の腕を掴み必死に廊下でもがく私。
「嫌だっ!ちょっと待って!無理無理!
入らない!」

翠蓮が困り果てていると、団体の客がやって来た、、、


「邪魔だどけ」
と、色男、、、


二人が避けると、ぞろぞろと奥の座敷に入って行く。団体のまん中には芹沢鴨…思わず壁に張り付く。


(やばっ!もしかして…さっきのは
土方歳三…?)


「す、凛花、今日って18日だよね…?」

「そうどす、さあ栄太はんがお待ちどす。覚悟しとくれやす」

麗美は翠蓮に強制連行された、、、
「失礼します、凛花と麗美どす。
よろしゅうたのます」


思わず釣られて三つ指をつく麗美。

二人が頭を上げると、、、

ーボッ//////

「いやぁ……麗美ちゃん、凄い綺麗
だよ。なあ、栄太?」

「…………///////」


「スゲェなこりゃ…///」


麗美の想像以上の美しさに、
栄太は頭がショートした、、、



「さあ、酒だ♪飲むぞ」

翠蓮の合図で料理とお酒が運ばれて来る。

玄瑞さんの隣で酌をする翠蓮は、本当に綺麗で二人はお似合いだった…
でも、何となくぎこちない二人…。


「麗美様が作ったんですか?
いただきます♪」
お土産を嬉しそうに食べる翠蓮。



私は栄太の隣に座る、、

「忍は…人を好きになったら
いけないの…?」

あまり目を合わせない玄瑞と翠蓮を見て、思わず口にした。

「別にいいんじゃない?翠蓮はもう家を出たんだから。なに、翠蓮は誰か好きなんか?」

「あ……え~と…」
(秘密だったのに…)

「玄瑞だろ?見てればわかる。
玄瑞も翠蓮が好きだろ」
鋭い高杉。

「そうなの?!玄瑞さんもなの?」



3人は二人を見ながらコソコソと話す、、

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