《Eternal bells…… 》
第16章 島原とカステラ
翠蓮の事で気落ちした私は下を向いて厠に向かっていた…。
「「はぁぁ~~」」
ードンッ
「「ごめんなさいっ!」」
「あっ!」
(総司さんだ…)
「すいません。大丈夫でしたか?」
総司は麗美に気づかない。
「私こそごめんなさい…」
(綺麗な人です。麗美さんに似てます…)
「いえ、それでは失礼します」
いつもの笑顔が無い…
(総司さん、元気無い…。やっぱり仲間を斬るのは辛いよね…でも、あのままじゃ…)
総司は土砂降りの雨の中、傘もささずに出て行った…。
ーバシャバシャ…
「総司さん!待って!」
振り返ると、先程ぶつかった女性が傘をさして走って来る…
(何故、私の名前を?)
「何か用ですか?急いでいるので…」
「体が冷えちゃうから、傘をさして行ってください」
手拭いで総司を拭く…
「大丈夫ですから…。放っといてくださいよ!」
光を失った瞳…
意固地な総司に麗美の中で何かがキレた、そして叫んだ。
「沖田総司!しっかりしてよ!自分でやるって決めたんでしょ?!そんな目をしてたら、相手に失礼だよ!仲間なら最後まで本気で向き合いなよ!死んだ目の人になんて斬られたくないよ!」
ーハァハァハァ…
ー!!!
「……?!何故… …それを…?貴女はいったい…」
目を見開く総司。
ーバチャ
傘が落ちる、、
麗美は総司をギュッと抱き締め背中をバシバシと叩く。
ふわりと知っている香りがした、、
(麗美さん……?!)
総司の手に傘を持たせ、背中を向け走って行った、、、
(麗美さん…ありがとう…)
総司は傘をさして歩き出した、、
鋭くなった瞳に光を宿して、、
「「はぁぁ~~」」
ードンッ
「「ごめんなさいっ!」」
「あっ!」
(総司さんだ…)
「すいません。大丈夫でしたか?」
総司は麗美に気づかない。
「私こそごめんなさい…」
(綺麗な人です。麗美さんに似てます…)
「いえ、それでは失礼します」
いつもの笑顔が無い…
(総司さん、元気無い…。やっぱり仲間を斬るのは辛いよね…でも、あのままじゃ…)
総司は土砂降りの雨の中、傘もささずに出て行った…。
ーバシャバシャ…
「総司さん!待って!」
振り返ると、先程ぶつかった女性が傘をさして走って来る…
(何故、私の名前を?)
「何か用ですか?急いでいるので…」
「体が冷えちゃうから、傘をさして行ってください」
手拭いで総司を拭く…
「大丈夫ですから…。放っといてくださいよ!」
光を失った瞳…
意固地な総司に麗美の中で何かがキレた、そして叫んだ。
「沖田総司!しっかりしてよ!自分でやるって決めたんでしょ?!そんな目をしてたら、相手に失礼だよ!仲間なら最後まで本気で向き合いなよ!死んだ目の人になんて斬られたくないよ!」
ーハァハァハァ…
ー!!!
「……?!何故… …それを…?貴女はいったい…」
目を見開く総司。
ーバチャ
傘が落ちる、、
麗美は総司をギュッと抱き締め背中をバシバシと叩く。
ふわりと知っている香りがした、、
(麗美さん……?!)
総司の手に傘を持たせ、背中を向け走って行った、、、
(麗美さん…ありがとう…)
総司は傘をさして歩き出した、、
鋭くなった瞳に光を宿して、、