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《Eternal bells…… 》

第17章 君がため

朝食を玄瑞達と済ませると、青年の元へ向かう、、


「食欲ありますか…?」
(また熱上がったかな…?)

ーコクン…

「起きれますか……?」

青年を支えながら起こす、、、



お粥を食べる青年…

「…ハアハア………すまん…」

献身的に看病をしてくれる麗美に、少しだけ心を開き始めていた…


「まだ熱ありますね…。ここに居るから安心して眠ってください」
冷えた手拭いを乗せる。


青年はゆっくり目を閉じた、、




ーーーー


それから約1ヵ月看病を続け、傷も良くなり体力も戻りつつある頃、、



「夕食持って来ましたよ。今日は御菓子もあります♪」
カステラも持って来た麗美。


「……名は…なんじゃ…異人かぇ…?」
初めて自分から話かける青年。

「私…?麗美と言います。日本人ですよ♪貴方は…?」
(やっと話しかけてくれた♪)

「…以蔵……」


(ウソッ……?!岡田以蔵?!…やっぱり助けて良かった…)

「以蔵さん…元気になったからお風呂に入りませんか?女将さんには言ってあるから」


戸惑う以蔵を引っ張り旅籠に向かう。


風呂を上がるとそこには新しい下着、藍色の着流しに黒い袴と羽織が綺麗に並んでいる。

戸惑いながらもそれを着た以蔵は、空き家に戻ると、麗美が待っていた。


「似合いますね♪髪も結いますから、ここに座って!」
されるがままの以蔵……

「何故ここまでしゆう……?」

「以蔵さん。私…長州の方にお世話になっているんです。以蔵さんも行く所が無いんですよね?私達の所で暮らしませんか…?」


「…世話になった事は礼を言うき…。けんど、おいは…人斬りしか出来んがよ。長州にも世話になるつもりは無いき」


「でも……」
泣きそうな顔をする…


(いつか恩は返す……御免……)

ーボフッ!
麗美に手刀をいれた以蔵、、
布団に寝かせ、笠を被り帯刀をした以蔵は町に消えて行った…。

『おまんに会えて良かったぜよ……』

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