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《Eternal bells…… 》

第18章 すーさんとお菊さん

(え?桂殿は今何て……?)


「…………??」
ポカーン…


「聞こえているかな?君は玄瑞を好いているんだろう?玄瑞も君を好いている、だから君達は恋仲になりなさい♪」
ニコニコ♪

「桂殿!///何を言っているんですか?!
オラは忍です!」

「翠蓮、私はね……君が忍だから仕えてもらっている訳ではないんだ。私は翠蓮という一人の女性を気に入ったんだよ?
今は忍ではない。私達の大切な同志の翠蓮なんだ」


「……オラは汚れています。だから…女の幸せなんて……」


「玄瑞はそんな事思っていない。もちろん私達もそうだ………翠蓮、私の願いを叶えてくれるね?気持ちに素直になりなさい。
これは、命令だからね…♪」
ニコニコ♪


(うっ…命令には背けない……)


「し、し、承知しました………」
(本当に良いのかこれで……?)


「あ!あと、密偵で色を売るのは禁止だからね。玄瑞としか許さんぞ!」
(貴方は父親ですか…?)



桂に上手く丸め込まれた翠蓮だった…


その日の夜中、桂は玄瑞達の旅籠に文を届けて帰って行った…。





翌朝ーー

「久坂さんに文が届いております」

「ああ、すまん…」
ーカサカサ………




「…!!…なんじゃこれはっ!!? 」


『玄瑞、お前も今後一切、遊女を買う事は許さん。翠蓮だけにしておきなさい。
栄太を見習いなさい』


(なんで桂さんが知っとるんだ…?
あいつら、余計な事を言ったな…。
だいたい…栄太達はやり過ぎだ、羨ましい位にな…)

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