
《Eternal bells…… 》
第19章 年越し
獣肉屋に向かう…
その場で鶏を殺める何とも生々しいそのお店は、町から離れた場所にある。
(今日は寒いなぁ…。壬生菜も買って行こう♪)
壬生村には総司の屯所がある事を、すっかり忘れて歩いていた…
「おぉ!総司の恋仲ちゃんだぜ!」
ービクッ!
(今、゙総司゙って言った?)
そっと首だけ振り返る…
槍を持った原田さんと、子犬みたいな可愛い顔の人が…
(走って来てる~!)
ータタッ…
走って逃げた麗美。
「逃げちまったぞ…」
「佐之助のせいだね。槍持って追いかけたから」
「俺か??」
「こんな所で何してるんですか?」
「あ!総司。今、総司の恋仲の子が居たんだけど、佐之助が追いかけたら逃げちゃった。総司に会いに来たんじゃないの?」
(麗美さん?!)
ずっと会えずに聞きたい事もあった総司…
「どっち行きました?!」
「ん?あっちだけど…って、総司!これから巡回『代わりにお願いします!』
総司はダッシュで走って行った。
「えぇ!?また~?佐之助行きなよ…」
「俺はあれだよ…あれ…
平助頑張れ!」
ーダダッ
逃げた佐之助。
平助可哀想…
ーーー
(ゼェゼェ…ここまで来れば、大丈夫かな?
はぁ…あの事聞かれたら困るし…)
「そこの姉ちゃん」
(ん…?)
振り返ると、無精髭を生やした男の人…
「俺と遊びに行かねぇか?」
(ナンパ…?)
「いえ、忙しいので。ごめんなさい」
頭を下げて去ろうとする…
ーパシッ…
手首を捕まれる。
「逃がさねぇぞ」
強く引っ張る男…
(痛っ!何なのこの人!?)
「行きませんってば。離してください!」
抵抗する麗美。
「何してるんだ!その人を離しなさい!」
羽織姿の総司が走り寄って来た。
(!!総司さん?はぁ…逃げたのに…)
「壬生狼は黙っちょれ。他人の色恋まで口出すんか?」
(長州鈍り!)
「一番隊組長、沖田です。貴方…長人ですね。この場で捕らえましょうか?」
(黙って去れ…ここでは斬りたくない)
凄まじい殺気が漂う…
(チッ…こいつが沖田か…この女逃がすのは痛ぇが、今は引くか……)
手首を離した…
「姉ちゃん悪かったな」
男は背を向け去って行く…
妖しい笑みを浮かべながら…
その場で鶏を殺める何とも生々しいそのお店は、町から離れた場所にある。
(今日は寒いなぁ…。壬生菜も買って行こう♪)
壬生村には総司の屯所がある事を、すっかり忘れて歩いていた…
「おぉ!総司の恋仲ちゃんだぜ!」
ービクッ!
(今、゙総司゙って言った?)
そっと首だけ振り返る…
槍を持った原田さんと、子犬みたいな可愛い顔の人が…
(走って来てる~!)
ータタッ…
走って逃げた麗美。
「逃げちまったぞ…」
「佐之助のせいだね。槍持って追いかけたから」
「俺か??」
「こんな所で何してるんですか?」
「あ!総司。今、総司の恋仲の子が居たんだけど、佐之助が追いかけたら逃げちゃった。総司に会いに来たんじゃないの?」
(麗美さん?!)
ずっと会えずに聞きたい事もあった総司…
「どっち行きました?!」
「ん?あっちだけど…って、総司!これから巡回『代わりにお願いします!』
総司はダッシュで走って行った。
「えぇ!?また~?佐之助行きなよ…」
「俺はあれだよ…あれ…
平助頑張れ!」
ーダダッ
逃げた佐之助。
平助可哀想…
ーーー
(ゼェゼェ…ここまで来れば、大丈夫かな?
はぁ…あの事聞かれたら困るし…)
「そこの姉ちゃん」
(ん…?)
振り返ると、無精髭を生やした男の人…
「俺と遊びに行かねぇか?」
(ナンパ…?)
「いえ、忙しいので。ごめんなさい」
頭を下げて去ろうとする…
ーパシッ…
手首を捕まれる。
「逃がさねぇぞ」
強く引っ張る男…
(痛っ!何なのこの人!?)
「行きませんってば。離してください!」
抵抗する麗美。
「何してるんだ!その人を離しなさい!」
羽織姿の総司が走り寄って来た。
(!!総司さん?はぁ…逃げたのに…)
「壬生狼は黙っちょれ。他人の色恋まで口出すんか?」
(長州鈍り!)
「一番隊組長、沖田です。貴方…長人ですね。この場で捕らえましょうか?」
(黙って去れ…ここでは斬りたくない)
凄まじい殺気が漂う…
(チッ…こいつが沖田か…この女逃がすのは痛ぇが、今は引くか……)
手首を離した…
「姉ちゃん悪かったな」
男は背を向け去って行く…
妖しい笑みを浮かべながら…
