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《Eternal bells…… 》

第20章 同じ時間を…

新選組屯所ー
土方の部屋、、、

「「はぁ~………」」
ゴロゴロしながらため息をつく総司と丞。


ーイライラ…
「お前ら…暇だからって、いつまでも人の部屋で寛ぐな。暇なら稽古でもしてろ!」
不機嫌な土方。

「冷たいなぁ、土方さん。俺達は煙の中で黄昏たい気分やねん…なぁ、沖田さん」
どんな気分だよそれ……丞君。

「はぁ~…そうですよ。煙で何も見えなくなればいいんですよ。土方さん、もっと煙管吸ってくださいよ」
現実逃避な総司。

「そや!もっと煙をくれぇ~」


(こいつら………ピキッ…)

「女に振られたぐらいで、いつまでもグダグダ言ってんじゃねぇ!女なんて腐る程居るじゃねぇか!」
さすが色男。

「女好き土方さんにはわかりませんよ!私達は土方さんと違って一途なんですっ!」

「女好きなんじゃねぇぞ……女が皆、俺に惚れるだけだ。……フッ…」

「土方さんは来る女は誰でもええんや。俺達は叶わない苦しく美しい恋してんねん…」

「そうですよ……はぁ~…」


(好き勝手言いやがって……フッフッ…
゙あれ゙でも恵んでやるか…)

棚を漁る土方…
ーパサッ…パサッ…

二人に何かを投げつける。


「何ですかこれ…」

「それはな…゙惚れ薬゙だ、効き目抜群だぞ。俺も実験済みだ…惚れて離れられなくなるぞ…

(身体がな……ククッ…)
エロス大魔王土方…。


(惚れ薬……本当でしょうか?…)
素直な総司は一応貰っておいた。

(土方さん…こんな怪しい薬飲んでるんやな…
医者に勧めるか普通。後で捨てよ…)
さすが丞さん。

((どうせもう会えないし…))


「しかし、長州も何も動きがねぇし、事件も起きねぇ…暇だな本当に…」
血の気の多い土方。


現在の京に居る過激派達は、玄瑞や高杉…田中新兵衛や以蔵まで慎重に行動している。
土佐や長州の要注意人物達が大人しい為、あまり忙しくないのである…。

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