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《Eternal bells…… 》

第20章 同じ時間を…

1月24日ーー



「じゃあ、今日の夜は早く帰って来てね。栄太にはバレない様に連れて帰って来て」

「わかった、翠蓮と桂さんにも声かけておいたぞ。じゃあ、行って来る」
と、翠蓮の彼氏。


今日は栄太の24歳の誕生日。幕末では誕生日は祝わないみたいだけど、私の提案でお祝いする事になった。


(やっと渡せる♪)

机の上に準備してあるプレゼント…
眺めてひと撫でしてから部屋を出た…




―――

昼八ツ時(14時)ー

今日は早めに帰らせてもらう事に、、

「ご馳走作りはるんやろ?ええなぁ~。
楽しんでなぁ。お疲れはん」
優しい大高さん癒し系。

「ありがとうございます♪また明後日お願いします」


高瀬川沿いを上がって、三条通りへ、、

沢山の材料を買い込み旅籠へと急いだ…


(う……重い……買いすぎた)
いつもの倍の荷物に少し近道をする事に。

いつもより一本早く曲がり、民家の密集した通りに入る…








ーボスッ…

ーガサッ…ボタッ!

「……連れて行くぞ」

「この荷物はど『放っておけ!人が来よる』


ーダダダダ…








地面に転がる篭と、紙包み…


路地裏に消えて行った男達……肩に担がれていたのは、麗美だった、、、

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