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《Eternal bells…… 》

第20章 同じ時間を…

翌日の朝、、
桂の元に玄瑞、晋作、翠蓮が戻っていた、、

「何処に居るんだっ!!」
取り乱す晋作。

「…誰かに拐われたかもしれないな…
もしくは未来に帰ってしまったのか?
麗美さんに何かあったら…」
肩を落とす桂。

「縁起の悪ぃ事言うな!!麗美は絶対に見つける。栄太もまだ捜してる…俺も行くからな…」
晋作は出て行った。

「今は捜すしかない…桂さんは動かないでくれ。俺は新兵衛の所に行く、翠蓮も頼んだぞ…」

「承知……」

(麗美ちゃん…)



再び捜しに行った玄瑞達。
残された桂は麗美の無事を祈る事しか出来なかった…


(麗美さん…生きていてくれ…)


ーーー



麗美が居なくなって2日が経った、、

夜の市中を捜し歩く栄太…


(…麗美…何処に行ったん?…絶対に見つけてやるけぇ…麗美……)

鈴を握りしめる栄太…
睡眠も食事も摂らずに捜し続ける栄太を支えているのは、気力だけだった…。


「栄太!!」
晋作が走って来る…

「見つかったんか…?」
光を失った瞳…


「いや、まだだ…。お前、少しは休め。寝てねぇだろ?新兵衛達も捜してくれてる、一回旅籠に戻るぞ…」

「戻らん!!麗美が待っちょる…」
そう言って再び歩き出す栄太。


(やべぇな…正気失ってやがる…)

「おい!待てよ。栄太!!」
追いかける晋作。


道を曲がり大通りに出た時…


ー!!!
((沖田!……))


巡回中の総司達、一番隊が目の前に…
(この人達は…)


すると、栄太は総司の前に…

「お前が拐ったんかっ?!!」
殺気を放ち、胸ぐらを掴む栄太…

ー!!?
(拐った…?何の事ですか…)
「なんの事です?!」
困惑する総司。

「お前ら何者だ!沖田さんを離せ!!」
隊士の一人が叫んだ。

「あぁ…?雑魚は黙ってろ!!
栄太、落ち着け!沖田、…麗美の居場所知らねぇか…?」
栄太の手を掴み離させる晋作…


(麗美さんに何かあったんですか…?)

「私はこの人達と話があるので、先に屯所に戻ってください…」
隊士達に言う総司。


「でも!こいつら『早く!!戻りなさい!』

総司に叫ばれた隊士達は、渋々とその場を離れた…

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