テキストサイズ

《Eternal bells…… 》

第20章 同じ時間を…

「何かあったんですかっ?!」



「……お前には関係無い…」
と、言うと栄太は歩いて行ってしまう。

「本当に知らねぇんだな…?」

「だから、麗美さんに一体何がっ?!」

「いや…何でもねぇ。いきなり絡んで悪かったな…」
晋作は栄太を追いかけて行く。


残された総司は、栄太達の様子に不安が広がっていった…

(拐われた…?麗美さんが?!)



ーーーーー




古い長屋の一室、、、



顔には痣…縛られたままの麗美は髪も乱れ、衰弱していた…



「この女が長州の弱味だと言うのか?…何も言わないではないか!女一人に金子は払わんぞ」

麗美を見つめる3人の男…

秋月の側近に麗美を売ろうとしている浪士達…。一方の秋月側は、長州脱藩浪士とはもう関わりたく無かった…


(…絶対っ…喋らな…い……)


浪士達の思惑を知った麗美…口を覆う布を外され拷問されていた…


ードスッ!…バチンッ!!
「早く何か言わんかっ!」
腹を蹴られ、殴られる…


何も言わない麗美……


「私は女を拷問にかける趣味は無い!!
この話は無しだ。今後一切、おぬしらとも関わらぬ!国に帰れ!」
側近は女を殴るのを見てられず、長屋を出て行った…。



「おい…どぉすんだ?」
浪士の一人が聞く。

「金を出すんが惜しくなったんだ…汚ねぇ奴らだ……。
さて…この姉ちゃんはどうするよ。
使い道無くなったぜ?…ニヤッ…」
妖しい笑みを浮かべた男……


「ただ殺すんは勿体ねぇな…」


「だろ…?……ククッ…」

二人の男は麗美にジリジリと近寄る…


ー!!!
馬乗りになり麗美の帯に手をかける男…
もう一人は仰向けにした麗美の肩を、頭上に回り込み押さえ付けた…。

「イヤァ!!」

麗美が叫ぶと馬乗りになった男は麗美を殴りつける…
ーパンッ!バチン!ドスッ!…

「叫んだら殺すぞ!大人しくせぇ!!」
ードスッ!ドスッ!

何度も顔と腹を殴られる…意識が遠退いて行く麗美…

「…ウゥ……」

(……えい……た……)

腹を殴られ声が出せない…
着物を前から剥ぎ取る男…
麗美の裸体が薄暗い部屋に浮かび上がった…



「……たまんねぇな…はぁ//」
足を縛る縄をほどくと、脚の間に入り込む…


麗美には抵抗する力も残っていなかった…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ