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《Eternal bells…… 》

第21章 純粋な狂気

その頃、、

祇園の茶屋、、


「今日は気分がいい。どんどん酒を持って来てくれ」
羽振りのいい男は秋月の側近である。

「随分とご機嫌よろしおすなぁ」
隣には遊女…




ースパンッ!

「俺達にも奢れよ。楽しく飲もうぜ」
拳銃を向けながら入って来た晋作。


「キャァー!!」


「お前は出て行け、他言したら命は無いぞ」
ーチャキッ☆
玄瑞は悲鳴を上げた遊女に言った。

「なっ何だ貴様らは!」

「お前に名乗る名前はない…」
ーチャキッ☆
栄太まで拳銃。

3丁の拳銃に囲まれた側近はガタガタ震え始めた…

「待て!待ってくれっ!何が望みだ?!」

「長人と仲良く何をしてたか話せ」
と晋作。

「長人とはもう手を切った!私は何も関係無い!」

「そいつら、おなごを狙ったりしちょらんかったか?」
と、玄瑞。

ーギクッ…

「知っちょるみたいだ…話してもらうけぇ…」
黒いオーラの栄太。

「私は断ったんだ!長州の女を買えと言われただけだっ!私は女を拷問す『拷問じゃと?!!』
ーグイッ!
栄太は側近のこめかみに銃を突き付けた。

「その場所まで案内しろ。拒否権は無い…」
黒い晋作。

「わかった!案内するから撃たないでくれっ!」


背中に銃を突き付けられたまま、麗美が監禁されていた場所へ向かう、、





ーーー

古い長屋の前…

「ここだ…私はもう帰っていいか…?」

「いい訳ねぇだろ。てめぇも原因なんだからな?」
ーグイッ
と後ろから押す晋作。



戸は壊れていて中は真っ暗だった…
中に入る栄太達…提灯の灯りに照らされたのは、血塗れで倒れている男…


「こいつがその長人か…?誰が殺った?」

「私では無いぞっ!もう一人仲間が居たのだっ!」

(仲間割れか……?)



その時、、

「麗美がおらん!!!」
栄太が手に持っていたのは、麗美に贈った簪だった…

「その簪!ここに居たのは確かだな…。
もう一人は何処行った?!そいつが連れて行ったんか…?」
と晋作。

「こいつ殺っていい…?このまま帰す訳にいけんし…原因はこいつにもあるんしね…」


ーチャキッ…
怒りが収まらない栄太…
側近の首に刃を当てた…




ーズシュッ…
ーバタッ…

「また振り出しだ……捜すぞ」


(((絶対に許さん……許さん…)))


3人は夜の闇に消えて行った、、、

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