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《Eternal bells…… 》

第21章 純粋な狂気

麗美が姿を消してからひと月が経とう
としていた、、



梅の花が咲き乱れ、
春の訪れが近づいた頃、、



秋月の側近が何者かに殺された事で、京の町は会津と新選組が巡回を強化していた。



ーーー



「姫様がおらんようなって、もうひと月じゃのぉ…。栄太郎はどうしゆう?」
ションボリする龍馬。

「栄太は荒れとる…気持ちはわかるが、手掛かりが全く無いけぇ。会津の男を斬ってから、俺達も下手に動けんのに、晋作も全く言うこと聞かん……はぁ~…」


栄太は人が変わったように荒れていた。
新兵衛、以蔵、晋作と共に市中を捜し歩き、時には人を斬って来る事もあった…
そんな男達に頭を抱えていた玄瑞。


「めったのぉ~…。ワシらも捜しちょるが、追われる身じゃきぃ…動きにくうて駄目じゃきぃ」

落ち込む龍馬と玄瑞…
その頃、新選組にある情報が入っていた…







新選組屯所ーー

土方の部屋には幹部達が集まっていた…

「昨日も隊士が腕を斬られた。命は無事だがもう刀は振るえないだろう…しかも拳銃を持ってる奴もいるそうだ。山崎、何かわかったか?」
と、土方。

「最近動いとるんは長州と土佐の奴かもしれん。女を捜してるっちゅう噂や。
坂本龍馬を見た言う者もおる…」


(長州と女…何処かで聞いたような…)

「女一人に長州と土佐がな…その女は
何なんだ?」
眉間に皺の土方。

「それがわからんのや…空き家を荒らし
て捜し廻っとるって話やで」


ー!!!
(まさか……!)
総司は嫌な予感がした…

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