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《Eternal bells…… 》

第21章 純粋な狂気

夢を見た…温もりに包まれる夢…
約束した声は間違いなく私の声…
この鈴はあの人と関係しているの…?


(貴方は誰?)



「麗美さん?」


麗美は振り返る…

「…起こしちゃった?ごめんなさい。」

「どうしました?
怖い夢見たんですか?」


首を横に振り答えた…

「私には大切な人が居たのかな…?」
空を見上げる麗美…


「何で急にそんな事を…?」
不安になる総司…


「最近…夢に出てくる人がいて…。
その人は知っている人なのかもしれない。でも、思い出せない…」
寂しそうに俯いた…


(…嫌です!)
栄太の事だとわかってしまった。


ーザッ…フワッ


麗美を抱き締めた…

「まだ思い出さないで…
側に居てください」
苦しそうに言う…

「総ちゃん…?」


「無理に考えると、また怖い夢見ちゃいますよ…?まだ何も考えないで…ね…?」
腕が震えてしまう…


怖くて仕方がなかったあの男…その男から救い出し、面倒見てくれている総司を信頼していた…そんな総司の自分への気持ち…


「心配かけてごめんなさい…
そろそろ寝ましょう」
ぎこちない笑顔を残し、逃げる様に部屋に戻って行く…



総司は庭に立ち竦む…


(嫌です……貴女は絶対に渡さない…
愛してるから…)





ーーー



翌朝ー


いつもと変わらない総司に安心した麗美…


「行ってきます♪今日は早く帰って来れるから、お団子買って来ますね♪」
キラキラ☆

「行ってらっしゃい。
楽しみにしてるね♪」
(総ちゃん、いつも通りに戻って良かった)






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