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《Eternal bells…… 》

第21章 純粋な狂気

暮六ツ時(18時)ー


「ただいま♪」
総司が家に入ると、いつも出迎える麗美の姿が見えない。

(あれ…?)

中に入って行くと、縁側に腰かける麗美の後ろ姿…


「麗美……?何してるんです?」


ービクッ!
「あっ!総ちゃん…お帰り♪」
ぎこちなく笑う麗美。


(様子がおかしいですね…)

「もう暗いし…中に入りますよ」
手を取り立ち上がらせる総司…


ーフワッ
そのまま腕の中に麗美を閉じ込めた…


「…あの…ご飯の準備しなくちゃ」
胸を押し離れようとする…



「またあの夢みたの……?」
総司の声が冷たくなった…


ー!!!
「そ、総ちゃん今日変だよ?
さあ、ご飯にしよう♪」
総司から逃げる様に台所に走って行った。



ーグッ…
拳を強く握る総司…

自分を避ける麗美に不安が広がる…
栄太を思い出してしまったら、麗美は自分から離れて行く…

(そんなの許さない……)



ーーー


会話も少ないまま夕食を済ませた二人…

総司はお茶を飲んでいた…

お茶の残りが少なくなると、懐から包みを出して湯飲みの中に全て入れる。
くるくるかき回し粉が溶けると、とろみがついたその液体を口に含んだ…

そして麗美が片付けをしている台所へと向かって行った…



ーカタカタッ…



ービクッ!
「びっくりした…どうしたの?」
何も言わずに急に現れた総司に驚く…



総司は麗美に近づくと、腕を掴み壁際に引っ張った。


ー!!?
「総ちゃん?!」
混乱する麗美…


総司は壁に押し付ける様に、正面から麗美の身体に密着する…顎を掴みグッと上を向かせると、唇を奪った…


ー!!!
「んっ!…んっ!」

顎をしっかりと掴まれ、身体も押し付けられていて逃げられない…

麗美の唇を舌でこじ開けると、液体を麗美の口に注ぎ込み舌を絡ませる…
強い香りが口内に広がる…

「…んっ…んんっ!…ふ…ぁ…ゴクッ!」

(総ちゃん…何で?……何を飲ませたの?!)


ー…チュッ…チュッ…

麗美が飲み込むと、優しく唇を重ねてから離し、妖しく微笑んだ…
麗美の唇を指で撫でる総司…


「あいつには渡さない……」

そして抱き締めると、総司は台所を出て行った…。


ペタリと座り込む麗美…

(総ちゃんはあの人を知ってるの…?どうしてこんな事……)

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