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《Eternal bells…… 》

第22章 夢の終わり

壬生屯所の道場ー


「総司……これはやり過ぎだぞ…」
ひきつる新八。

道場内には伸びた隊士達が大勢転がっていた。


「はぁ…情けないですね…弱すぎます」
不機嫌な顔で言う。


「どうしたんだ?女と喧嘩でもしたのか?」
聞いてはいけない事聞いた新八。


ーピクッ…
「…私は帰ります。後はお願いします…」
無表情のまま言い放つと、
早足に去っていく総司…



(図星だったみたいだな…)

「さて、こいつらどぉするかな…」

総司の後始末はいつも新八。



ーーーー





気持ちの抑え方がわからず愛情を押し付けてしまう総司は、先程の行為を後悔していた。
あぐりに会ってしまった事で、麗美が自分から離れて行ってしまうという不安…
近くに居る自分より、夢の中の栄太を想う麗美に愛情は歪んでいくばかりだった…



(傷付けたくないのに……)



井戸で身体の汗を拭いた総司は、夜の巡回を代わってもらう為に、ターゲットを捜しながら廊下を歩いていた、、


(誰か居ませんかね…早く帰らないと麗美が…)



その時、、、




ーパァンッ!パァンッ!パァンッ!

『火遊びじゃ~!オラァ!!』

ーババババンッッ!!

乾いた銃声と爆発音、、





「何者かに襲撃されました~!!」

ダダダダ…

「何事だ?!なんの音だっ?!」
土方の叫び声…


ー?!!!
(何事ですかっ!!!)


新選組屯所内は騒然となった、、、

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