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ダダダダ…

「一体何事ですか？！」


人だかりが出来ている庭へと来た総司…

ーザワザワ…

「爆竹が投げ込まれ、壁に発砲されました！こんな物も…」


隊士が差し出した紙には、『今夜、市中で花火を撒き散らす』と書いてあった。

(何ですかこれは……？！)



ーパァンッ！パァンッ！

再び銃声がした…

「今度は裏門だぞ～！！」


屯所内は大騒ぎ…



「全員準備して、市中を捜せ！！怪しい奴は全員捕らえろ！攘夷過激派だ！」
土方が叫んだ。


「土方さんっ！何事ですか？！」


「総司！お前も隊を率いて出てくれ。奇襲かけたのは久坂玄瑞ともう一人の男だ。山崎に追わせたが、市中にも奴らは散ってるはずだ。並の隊士じゃ敵わねぇ！頼んだぞ」

土方は急いで近藤の部屋に走って行った…



(久坂玄瑞……長州！！まさか……？！！)


麗美を囲っていた長州藩士達…
あぐりに会ったその日に、急に屯所を襲撃してきた。あぐりから栄太に麗美の話が流れるのも時間の問題だったのは確かだった…。



(家の場所がわかってしまった…？！麗美が連れて行かれる！！)



ーダダダッ…


総司は自室で羽織を纏い、帯刀すると屯所を飛び出した…

別宅を目指して、、、