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《Eternal bells…… 》

第22章 夢の終わり

新選組屯所を騒然とさせた玄瑞と晋作、、



二人は銃を乱射して爆竹を投げ込んだ後、
追っ手を巻く為にひたすら逃げていた。


タタタタッ…

「栄太の奴、無事に麗美と会えたんか?
ハアハア…」
息が切れてる玄瑞。

「沖田と鉢合わせてなけりゃ良いけどな」
まだ、元気な晋作。

「翠蓮に会うまでずっと俺達は走り続けるんか?ハア…少し休ませろっ」
止まってしまう玄瑞。

「ったく、仕方ねぇな…。
でも翠蓮は何してんだ?会えなきゃ壬生狼の動きがわからねぇ」


その時、翠蓮は晋作達を屋根づたいに追っていた山崎の、後を追っていた。
つまり、二人の近くに潜んでいたのである。


(晋作、声が大きいから…聞かれてるの気付いてよ馬鹿…)
翠蓮は心で呟いた。


「あいつらはいつまで゙花火゙で遊ぶんだ?」
と、玄瑞。


「気がすんだら勝手にやめるんじゃねぇか?
今回は壬生狼を忙しくさせるのが目的だからな。あいつらは剣術の腕もあるし心配いらねぇよ。それより、今は麗美だ…屋敷に行ってみるか?」
と、晋作。


「そうしよう…栄太も心配だ」


タタタタッ…
総司の屋敷の方に向かった二人。



(おかしいと思ったで。やっぱりそうか…麗美ちゃんの事ばれたんやな…
沖田さんが心配や…)
嫌な予感が的中した山崎…
再び二人の後を追って行った…。




その後ろには暗闇に紛れた翠蓮、、、

山崎は気付いていなかった、、、

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