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《Eternal bells…… 》

第22章 夢の終わり

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タタタタッ…
「麗美っ…直ぐに玄瑞に診てもらうけぇ!
ハアハアッ…もう少しだからな!」

(なんで壬生狼がこう多いんじゃ!!)


麗美を抱きかかえた栄太は、旅籠を目指して必死に走っていた。晋作や佶摩達が何をしているか知る筈も無く、新選組の多さに遠回りを強いられていた。


河原町を突っ切り四条大橋に辿り着くと、、
橋の上でうごめく影が…
栄太は足を止めた…


(なんだ…?)



―モゾモゾ…
「けんど新選組が多いのぉ…事件でもあったがか?あ~…この提灯もう駄目じゃきっ!」

新選組に遭遇して、逃げ回った際に壊れた提灯。
それを直そうとしゃがんでいた人…
坂本龍馬だった…。



(この声…!!)

ダダッ!
「龍馬!麗美が斬られた!」
駆け寄る栄太。


ービクッッ!!
「のわぁっ!なんじゃ?!
姫様っ!ど、ど、どうしゆうがぁぁ?!!」
龍馬は大音量で叫ぶ。


「叫ぶな!壬生狼に見つかりよる。
麗美をはよ玄瑞に診せんと!」


「そ、そうじゃの!でんも、藩邸と旅籠の近くは、新選組だらけじゃったがよ…。
そうじゃ!とりあえず吉田屋じゃき!」


ダダダダッ!…


二人は幾松の居る吉田屋に走った、、

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