テキストサイズ

《Eternal bells…… 》

第23章 いっくんの改心

新選組屯所ー



あの日の襲撃以来、パタリと大人しくなった玄瑞達…その日に山崎は見事に
敵を逃がし、暫く屋根で眠るという失敗をした。総司まで塞ぎこみ様子がおかしい…別宅も手放すと言う始末。

勘の鋭い土方は山崎に問いただし、
全て発覚してしまった…
それ以来、二人は謹慎中…。




総司の部屋、、


部屋の隅で膝を抱える総司…


「……もう吹っ切れたのか…?
お前が吹っ切るまでは謹慎は解かないぞ」
と、土方。


「…コホッ…もう大丈夫ですよ」
俯く総司。


「謹慎中の奴が風邪か?
きちんと飯ぐらい食え…一番隊組長が使い物にならねぇんじゃ、他の隊士に示しがつかねぇ。今回の件も切腹でもおかしくなかったんだからな…。わかってんのか?!」


「わかってますよ!…コホッ…」



(わかってねぇな……)

「…いつまでもそうしてるなら、江戸に帰れ。お前は何の為に京に来た?
遊びに来たのか?そんな奴は必要ねぇん
だよ…よく考えろ。
帰るのか、これからも近藤さんについて行くのか…。明日、自分で近藤さんに話せ」


ースッ パタンッ…




(私には……剣しかないんだ…剣しか…)




総司は一晩中、麗美の事を想った…
もうこれで最後だからと、自分に言い
聞かせながら…


(さようなら麗美…
愛してました……)




翌朝…

近藤の部屋へと向かう総司…
沖田総司を捨て、
一番隊組長 沖田総司として、、、

ストーリーメニュー

TOPTOPへ