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《Eternal bells…… 》

第23章 いっくんの改心

3月後半、、

すっかり傷が良くなってきた私は、
過保護な玄瑞さんに、数日前に
漸く動いて良いと許しを貰っていた。
今日からはお風呂も入れる♪


そして、いっくん(以蔵さん)も私達
の旅籠で一緒に寝泊まりする様に。
新兵衛さんが桝屋と言う所に移った
事で、私の護衛のいっくんはこっち
に来た。ちなみにいっくんを命名した
のは私です♪






パタパタ…
ースパンッ!

「いっくん!桜見に行きたいっ♪」
許可なく開ける麗美。


「どわっ!!麗美っこ!急に開けたら
いかんぜよ!」
いっくん着替え中。
そして、麗美の事を゙麗美っご
と呼ぶ様になった…何故それ…?


「大丈夫!晋作さんの褌姿で慣れて
るから」
麗美は栄太以外の男には恥じらい
が無くなってきていた…晋作のせいで…



(おいが恥ずかしいんじゃき…///)

「桜なら栄太郎と見に行った方が
良いき」
急いで着替えるいっくん。



「栄太とかは今日も桝屋行ったよ。
いっくんとなら行って良いって♪」


きちんと栄太を立てて真面目な以蔵を、
栄太は信頼していたのだった。


「許可貰ったなら良いがよ。
ほんだら行くかぇ」






お団子を買って、二人は鴨川の河原
に向かった…。


ーーー




「うわぁ…凄いねぇ~」



満開の桜の木が川沿いに並び、
花弁がひらひらと舞う、、

川は太陽の光でキラキラと輝く、、


「まっこと……凄いき……」


桜の木の下に座り、団子も忘れて景色
に見とれる二人…



いっくんは本当に穏やかな顔で桜を
見上げている…。人斬りだなんて言われ
るのが信じられない位に…



「ねぇ、いっくん…もう意味の無い
人斬り…しないで」

桜を見上げ、麗美は呟いた…

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