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《Eternal bells…… 》

第23章 いっくんの改心

ー!!!

「麗美っこ…」


以蔵は麗美を見つめた…
すると…

「いっくん!うちは桜香どす」
ニカッ♪

「あ゙っ!そうじゃった!
すまんの~桜香っこ」
いっくん…何故それにこだわる?


「コホンッ……約束して…
守る為に、大切な刀を使うって」
真剣な眼差しで見つめる…


(守る為に…おいは変われるんか?)




以蔵が口を開こうとすると、、



ー!!!
急に以蔵の空気が変わった、、

「…コソッ…桜香、壬生狼じゃき…」


離れた場所に浅葱色の羽織…
少しずつ河原に近づいて来る…


(まずいの…気づかんとええが…)
緊張感が漂う…



ーガバッ!
急に以蔵に抱きついた…



ー!!!
(にゃ?!…にゃ?!///)
混乱してテンパる以蔵。


「…コソッ…いっくんも早く…
恋仲のふりして顔を隠すの…」



髪型を変えたとはいえ狙われ
ているのは変わらない以蔵。
顔を隠す為にした行動だった。


「…コソッ…わ、わかったき…
桜香…すまん…///」

ーギュッ…


座ったまま抱き合う二人…


ードキドキ…
(駄目じゃ…駄目じゃ…///)

柔らかい胸の感触…
白い首筋と甘い香り…
色香を増した麗美のそれらは、
以蔵には刺激が強かった。






ージャリジャリ…
新選組がすぐそこに迫る…




「昼間っから羨ましいぜ~。
おぉ!いい女!見てみろよ!」
女好き佐之助。


「人の逢い引き見る趣味はありません。
ほら、早く行きますよ!」
チラリとも見ずに素通りしたのは
総司だった…


「待てよ~!総司!少しくらい花見
しようぜ~」


「一人でどうぞ!今は巡回中です」

冷たくいい放ちどんどん進んで行く…
隊士達もそれに続き佐之助は置いて行かれる。


「捨てないで~」

ダダダッ…




やがて見えなくなると、、離れる二人…


「良かった…バレなくて」


「そうじゃの…//」
まだドキドキないっくん。



(総ちゃん…雰囲気変わったな…)



「そろそろ帰るき」


「…お団子、すっかり忘れてた!」



お花見を終えて帰る二人、、


以蔵はその夜から、外出しなくなった。



(守る為だけに刀を振るう…
武市先生は何て言いよるかの…)

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