
《Eternal bells…… 》
第23章 いっくんの改心
ーーー
この頃には攘夷派に加え、長州藩士達も身分を偽り入京していた、、
栄太達が出入りする桝屋は、そんな志士たちの拠点となりつつあった。
その中でも中心的な人物…
肥後勤王党 総師 宮部鼎蔵が入京した事
で、栄太達も足しげく桝屋に通っていた。
4月に入ったある日、、
晋作がマヨネーズを食べたいと駄々を
捏ねた為、以蔵を連れて卵を買いに行って
いた…。マヨラーは記憶が戻るまで待てずに、駄目元で頼んだのだった…
(マヨネーズか…私は前にも作ったの
かな…?)
作り方はわかるが、それ以外を思い出せ
ずに焦れったい気持ちだった…
「いっくんはマヨネーズ知ってる?」
「まよねずは知らんちゃ。晋作が
騒いじょったけんど、うまいがか?」
少し楽しみないっくん。
「好き嫌いがあるかも…?
とりあえず食べてみてからだね」
ついでに八百屋に寄った二人、、
いつも買い物に来ていた店の人達は
誰も麗美に気づかない…。
驚く程化けた麗美と以蔵は、団子の誘惑
に負けて甘味屋へ寄り道…
外の長椅子に腰掛けて、団子を頬張る
二人…
(甘味最高♪最強♪)
なんて幸せ気分の所に、、
ボロボロの浮浪者がふらふらと
近寄って来た…。
「……腹が…減った……
団子……ええのぉ…」
目には団子しか映っていない男…
足をずるずる引き摺りながら、麗美の
団子めがけて近寄って来る…
ーズズズ…ズズッ…
「なんじゃおまんは?!」
以蔵は立ち上がり、麗美を庇う。
(…お腹空いてるんだ…可哀想…
元はお侍さんなのかな…?)
ボロボロの身なりに、傷んだ刀をやっと
帯刀している男に同情した麗美…
「いっくん、大丈夫だから…」
ボロボロ侍に団子をあげようと、
皿を持って侍に近づいた…
「おい!桜香!」
止める以蔵。
スルーして侍に団子を差し出した、、
「……いいんか…?」
団子を手で掴み、がっつく侍…
(もっと食べたいかな…?)
微笑みながら侍を見守る…
しかし…
(…この顔…どこかで………)
ー!!!!!
(嘘…………嫌だ!……)
ーペタッ…
震えて座り込む麗美
「…いや…だ…」
この頃には攘夷派に加え、長州藩士達も身分を偽り入京していた、、
栄太達が出入りする桝屋は、そんな志士たちの拠点となりつつあった。
その中でも中心的な人物…
肥後勤王党 総師 宮部鼎蔵が入京した事
で、栄太達も足しげく桝屋に通っていた。
4月に入ったある日、、
晋作がマヨネーズを食べたいと駄々を
捏ねた為、以蔵を連れて卵を買いに行って
いた…。マヨラーは記憶が戻るまで待てずに、駄目元で頼んだのだった…
(マヨネーズか…私は前にも作ったの
かな…?)
作り方はわかるが、それ以外を思い出せ
ずに焦れったい気持ちだった…
「いっくんはマヨネーズ知ってる?」
「まよねずは知らんちゃ。晋作が
騒いじょったけんど、うまいがか?」
少し楽しみないっくん。
「好き嫌いがあるかも…?
とりあえず食べてみてからだね」
ついでに八百屋に寄った二人、、
いつも買い物に来ていた店の人達は
誰も麗美に気づかない…。
驚く程化けた麗美と以蔵は、団子の誘惑
に負けて甘味屋へ寄り道…
外の長椅子に腰掛けて、団子を頬張る
二人…
(甘味最高♪最強♪)
なんて幸せ気分の所に、、
ボロボロの浮浪者がふらふらと
近寄って来た…。
「……腹が…減った……
団子……ええのぉ…」
目には団子しか映っていない男…
足をずるずる引き摺りながら、麗美の
団子めがけて近寄って来る…
ーズズズ…ズズッ…
「なんじゃおまんは?!」
以蔵は立ち上がり、麗美を庇う。
(…お腹空いてるんだ…可哀想…
元はお侍さんなのかな…?)
ボロボロの身なりに、傷んだ刀をやっと
帯刀している男に同情した麗美…
「いっくん、大丈夫だから…」
ボロボロ侍に団子をあげようと、
皿を持って侍に近づいた…
「おい!桜香!」
止める以蔵。
スルーして侍に団子を差し出した、、
「……いいんか…?」
団子を手で掴み、がっつく侍…
(もっと食べたいかな…?)
微笑みながら侍を見守る…
しかし…
(…この顔…どこかで………)
ー!!!!!
(嘘…………嫌だ!……)
ーペタッ…
震えて座り込む麗美
「…いや…だ…」
