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《Eternal bells…… 》

第25章 桜香先生

暮れ六ツ半時(19時頃)ーー


夕飯のお膳が並ぶ座敷の中心には、
積み重なるカステラタワーが、、




「麗美の作ったかすていらか?!」
キラキラ☆晋作。


「あはは…作り過ぎちゃった…」
笑って誤魔化す。


「明日、翠蓮にも持って行こう♪」
恋仲思いの玄瑞。


「僕も明日持って行くから♪大高さん
に伝えたけぇ、明日から行けるぞ」
ーモグモグ…モグモグ…
麗美の作るご飯大好きな栄太。


「良かった。ありがとう栄太♪」



「麗美っこのかすていらはウマイきぃ♪」
ーモグモグ…キラキラ☆
早くカステラ食べたい以蔵。


「よし!今日はいい酒買ってきたぞ!
祝いだぜ~♪今持って来るからな」
晋作立ち上がろうとするけど…


「私が持って来る!ちゃんとご飯食べ
てなさいっ!食べ終わるまでは飲ませ
ないからね…フフッ…♪」
ーググッ!
ブラック麗美、晋作押さえ付ける。




ーーー


麗美が水で薄めたお酒での宴会、、

酒好きの晋作と以蔵は意気投合して、
肩を組んで飲んでいる、、


そして…

「う~ん…栄太ぁ~…栄太ぁ~…」
ームギュムギュ~…スリスリ…
真っ赤な顔の酔っ払い…麗美。
栄太の膝上に横座りして甘えています…


薄めたから大丈夫だろうと飲んだお酒。
今日は飲みたい気分だったのだ…。

「麗美ちゃん自ら飲みたがるんは、
珍しいな…」
栄太とまったり飲む玄瑞。


ーナデナデ…♪
「そうだね、水で薄めた酒でも酔
うとはな……クスッ…」
片腕で麗美を抱きかかえながら飲む栄太。


「え…?これ、薄めてあるんか?」
玄瑞気づかなかった。


「だってぇ~…皆がっ身体壊したらぁ…
病気なっちゃたら…嫌だからぁ~…
死んじゃたら…嫌だからぁ~…ヒック…」
麗美は辛そうな顔で言った…


((何かあったんか…?))

二人は目を合わせ頷いた…


そして栄太は麗美を抱き上げ座敷を
出て行った、、

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