《Eternal bells…… 》
第26章 尊王
栄太はピクリともせずに続けた…
「帝様を蔑ろにする筈無いだろ…。
頂点は帝様だけでいいって事じゃ。
でも今の幕府の体制、国政のやり方
では、国に不利な開国しか出来ん。
軍事力を高め、異国と対等になる事…
その為には異国の文明も取り入れんと、
強くなれん。この国の技術で異国に勝て
ると思うか?」
ーバッ…グイッ!
「お前は何を言っとる?!
尊王の為の開国とでも言うんか!
帝様は異国嫌いじゃぞ!
おかしな事言いやがって!」
女好きは栄太に掴みかかった…
「それが…真の攘夷。帝様の為、
国の為の開国をする。その為に僕達で
新しい政府を作る…維新革命じゃ…
幕府の時代は終わる」
表情を変えずに真っ直ぐ男を見る…
その鋭い眼光に男は何も言わずに
襟元を掴む手を離した…。
同じ尊王志士でも更に先を見据えた考え、
倒幕まで言いきった目の前の若僧…
自分では到底敵わない事を悟った男…。
「まあ、自分達の身分擁護や利益しか
考えずに勝手な国政をしよる幕府が邪魔
なんは同じじゃろう…尊王思想もな。
今日はもう帰るけぇ、明日続きは話そう。
宮部さん、松田さん、失礼します」
スッと立ち上がり頭を下げて出て行く…
すると、、
「わっはっはっはっはっ…!!
寅次郎の愛弟子は面白いじゃないか!
あいつの大和魂ちゃんと受け継いで
いるんだな…」
嬉しそうに言う宮部さん。
「あいつらは…何をしようとしとる
んだ…宮部さん…」
目を真ん丸に開く松田さん。
「あいつらはな…゙維新革命党゙
を作ったそうだ。私も入ろうかな♪
松田とお前達もどうだ…?」
楽しそうな宮部さん。
「「「…………。」」」
口を開けたまま固まる3人…。
維新革命党とは、栄太達長州3兄弟と
桂を筆頭に龍馬、佶摩、以蔵、新兵衛、
が属する党である。長州藩には許可は
取っていない為、水面下で動いている。
そして…早くも薩摩の西郷に接触する事
も視野に入れ始めていた。
麗美から聞いて忠実を知り尽くして
いる栄太達…。少しづつ歴史は動き始める。
「帝様を蔑ろにする筈無いだろ…。
頂点は帝様だけでいいって事じゃ。
でも今の幕府の体制、国政のやり方
では、国に不利な開国しか出来ん。
軍事力を高め、異国と対等になる事…
その為には異国の文明も取り入れんと、
強くなれん。この国の技術で異国に勝て
ると思うか?」
ーバッ…グイッ!
「お前は何を言っとる?!
尊王の為の開国とでも言うんか!
帝様は異国嫌いじゃぞ!
おかしな事言いやがって!」
女好きは栄太に掴みかかった…
「それが…真の攘夷。帝様の為、
国の為の開国をする。その為に僕達で
新しい政府を作る…維新革命じゃ…
幕府の時代は終わる」
表情を変えずに真っ直ぐ男を見る…
その鋭い眼光に男は何も言わずに
襟元を掴む手を離した…。
同じ尊王志士でも更に先を見据えた考え、
倒幕まで言いきった目の前の若僧…
自分では到底敵わない事を悟った男…。
「まあ、自分達の身分擁護や利益しか
考えずに勝手な国政をしよる幕府が邪魔
なんは同じじゃろう…尊王思想もな。
今日はもう帰るけぇ、明日続きは話そう。
宮部さん、松田さん、失礼します」
スッと立ち上がり頭を下げて出て行く…
すると、、
「わっはっはっはっはっ…!!
寅次郎の愛弟子は面白いじゃないか!
あいつの大和魂ちゃんと受け継いで
いるんだな…」
嬉しそうに言う宮部さん。
「あいつらは…何をしようとしとる
んだ…宮部さん…」
目を真ん丸に開く松田さん。
「あいつらはな…゙維新革命党゙
を作ったそうだ。私も入ろうかな♪
松田とお前達もどうだ…?」
楽しそうな宮部さん。
「「「…………。」」」
口を開けたまま固まる3人…。
維新革命党とは、栄太達長州3兄弟と
桂を筆頭に龍馬、佶摩、以蔵、新兵衛、
が属する党である。長州藩には許可は
取っていない為、水面下で動いている。
そして…早くも薩摩の西郷に接触する事
も視野に入れ始めていた。
麗美から聞いて忠実を知り尽くして
いる栄太達…。少しづつ歴史は動き始める。