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《Eternal bells…… 》

第26章 尊王

数日後、、、


店にあぐりちゃんが知らせに来てくれて、
愛次郎さんと話をする日がやって来た。

これから話す内容は、いっくんにも聞かれ
たらまずい話…。いっくんには見世物屋で
思う存分、オウムを見ててもらう事に。


仲良く並んで座る二人に向き合い座る…
ちゃぶ台の上にはお団子とお茶。
挨拶もそこそこに、早速本題に入る。


「まずは、これを覚えて欲しいの…」

私が差し出した物、数枚の紙の束…
それは、私が栄太達にも覚えてもらう
予定の、現代で言う『ポケベル打ち』
の2桁の数字の組合せの説明表と文。
これを覚えれば、数字だけで文のやりとり
からいざという時にメッセージを残せる。
敵に渡っても敵さんは読めないし♪
まだマイナーなアラビア数字それプラス
ポケベル打ちの暗号的な文…。



「これは…………」
食い入る様に紙を読み漁る愛次郎…
眉間に皺を寄せて、あぐりも見ている。


(意味わかるかな…?いっくんは覚え
たから大丈夫だと思うけど…ドキドキ…)


暫くかけて一通り見ると顔を上げた…

「これは…凄いっ!暗号の文が書けます!
一体誰が考えたんですかっ?」
興奮する愛次郎。


(えっ?!誰って…誰だろう…?ポケベル
を作った人達だろうけど…って言える訳
ないじゃないですかっ!)


「それは、秘密なんです…。その知識
は絶対に口外しちゃいけないので。
だから秘密にしてくださいね。
説明書は屯所には持ち込まずに、あぐり
ちゃんに預かって貰って、勉強するのは
ここが良いかも」

「わかりました!頑張って覚えます」
キラキラ☆やる気満々愛次郎。


「ありがとう。それと…とっても重要な
お願いがあるんです…」


ーーーー



私は一番頼みたかった事を話した…
説得は大変だったけど…根性で。


「わかりました…ただ、絶対に危ない
事はしないでくださいね!麗美さんに何かあったら、俺が栄太さんに殺されちゃいますからっ…」

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