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《Eternal bells…… 》

第27章 居場所

翌日ー

長州藩邸ー

栄太は玄瑞に頼み、佶摩や龍馬、新兵衛
は来ないようにしていた、、



麗美が部屋に入ると…



ーダダダッ…ガバッ!
桂が麗美を抱き締めた。

「麗美さん…すっかり元気そうだね。
今度からは長州藩邸に居るから、
いつでも来なさい…♪」


「長州藩邸に移るんですか?!
大丈夫なんですか?!」

「藩邸にはいくら幕府でも簡単には入れん。それに、暫くは藩邸内でも大人しく身を隠すから大丈夫だ」


まだ麗美を抱き締める桂…


「おい…桂さん…そろそろ麗美を離し
てくれねぇか?」
見かねて晋作が言った。

(なんで栄太がやめさせねぇんだ…)



仕切り直した所で本題に入った…


「それで、麗美ちゃんが話したい事は?」
と、玄瑞。


「…出来れば戦はしないで欲しいんです。
忠実で私が知っている大政奉還で、新しい
国を作って欲しい…。国に必要な人達に
死んで欲しくない…幕府も倒幕側も皆…
国を思う 『それは出来ん!!歴史通りに
倒幕して新しい国を創る。その為に、幕府
も新選組も会津も全て潰すけぇ!!』

麗美の言葉を遮ったのは栄太だった…。


「麗美ちゃん…そのお願いは聞けんかもな…。気持ちはわかるが…俺達は何がなん
でも為し遂げねばならん。幕府側が俺達の
話を聞き入れる訳が無いんだ…俺達は命を
賭けても国を変えたいんだ…」
と、玄瑞…。



「麗美が来る前から歴史は決まっちょる
んだろうが?!幕府軍は潰すけぇ!
それが嫌なら未来に帰るんだな…僕達は
お前の好きな壬生狼も殺す。この時代
はそういう時代じゃ…それが嫌なら…未来
の自分の家に帰れ!!お前が生きちょった
時代とは違うんじゃ!そんな事言う奴は
邪魔じゃ!」
ーバンッ!
栄太は床を殴りつけた…。


ービクッ!!



栄太が言った言葉…それは、麗美の心を
深く傷付けた…。自分はまるで栄太に必要
無い存在と言われた様だった…



ーダダダッ…スッ…バンッ!
麗美は部屋を飛び出した…



ーダッ!!
「麗美っ!!」
そして以蔵は追いかけた…

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