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「そんな事は駄目だ！危険過ぎる！」


予測通り桂さんは怒ったけど…
私の覚悟はそんなもんじゃないから…。


「古高さんが疑われたままでは、
また同じ事が起きてもおかしくない！
協力して頂けないなら…私は一人で
どうにかしますから！！」


(お願いだから…折れて…)


「しかしっ…！」


「私は…栄太や皆さんを守る為なら、
何でもする！…これだけは絶対に譲れ
ません！この事件で…今後の長州藩の
命運が変わってしまうから…」



「………わかった…協力しよう…。
しかし、麗美さんが捕縛され、もしも
の事があったら…私は腹を切る…
これを許した私の責任だ…」


ーガバッ…スリスリ…
「桂さん！ありがとうございますっ
でも、切腹なんてさせません…絶対に」



ーナデナデ…
麗美の頭を撫でる桂…


(許してしまって良かったのだろうか…
自分で腹を切る前に、栄太に斬られる
かもしれないね…)




一人で何をされるよりはと思い折れた桂…
この日から胃の痛みに悩まされるのだった。