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《Eternal bells…… 》

第29章 それぞれの秘密事

いっくんに着替えの入った風呂敷
を持ってもらい藩邸へ、、

周りに人気がないのを確認してから
近づいて門を叩くと、門番さんが顔を
出した…

ーギィ~

「何用じゃ…あっ!これは吉田殿の奥方!
さあ、お入りください」


(奥方って…///)


私といっくんは真っ直ぐ桂さんの居る
一番奥の部屋へ…

ーコンコン…
「桂さん、麗美です…」


「ああ、入ってくれ」




ースッ

襖を開けるとやっぱり居ました栄太達♪
すると…


ダダッ
ーガバッ…ギュッ

「麗美おはよう」

「おはよ~う」
ースリスリ…


栄太にギュッてされてます…



「朝から見せつけるなよ…」

(ケッ…栄太の奴わざとだろ…)

あの日以来、晋作の前でわざといちゃつく
ようになった栄太…。


「以蔵、その荷物は何だ?」
と、玄瑞。


「おまんらの着替えじゃき」


「おぉ、気が利くじゃねぇか。
早速着替えるぜ」

ースル…バサバサ

と、普通に褌一丁になる晋作しかも赤…


(ゲッ…赤い褌って…)
しっかりと見てしまった私…


「ここで脱ぐなっ!」
栄太は怒って麗美の顔を自分の胸元に…


「ふん♪麗美は俺の裸は見慣れてるぜ?
今更だよ。なぁ、麗美」
晋作の小さな抵抗。


「晋作さんの見ても何ともないし…」



「そんな…はっきり言わなくても…
俺って…俺って…シュン…」
ますます麗美に弱くなった晋作。


「ところで、西郷さんどうだったの?
上手くいきそうなの?」


「まあ、幕府に不満を持っとるのは確かだ。
ただ、こちらの事も直ぐには信用出来
ないだろう…しかし我々の提案には
興味を示した。これからだ…ニヤッ…」
と、玄瑞。


「次は私も会って見ようと思ってね。
薩摩は会津の様に、幕府の言いなり
には動く気はなさそうだしね…」
と、桂。


初顔合わせは上手く行ったみたいで、
後は蛤御門の変が起きなければ…


「麗美、少し時間が出来たけぇ、
町にでも行こう」
と、栄太。


「本当に?良いの?!行く♪」



という事で私達は
久しぶりに二人きりで町にお出かけ…♪

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