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《Eternal bells…… 》

第5章 餡蜜

宿に戻ると玄瑞さんも帰って来ていた。

「お帰り、楽しんで来たんか?
お!着物も買ったんだなぁ。良かったなぁ」

「ただいま、玄瑞さんも楽しみましたか?島原は?…ニヤッ…」


(何故、知っとる?)



「玄瑞の行動なんて、すぐ分かるから」

(ああ、そうかよ!栄太の奴…)

玄瑞は栄太郎にコソッと耳打ちする。

「麗美ちゃんをはよモノにせんと、晋作が来たら取られるぞ」
と黒い笑みを浮かべる。

「煩いっ///早く江戸行けっ!」

「玄瑞さん江戸に行くんですか?」

「ああ、明日の朝に発つ。年明け前には帰るけぇ。晋作も一緒に戻る予定だ」

(高杉さんと玄瑞さんが一緒…今は12月って事は…イギリス公使館放火!?)

「玄瑞さん…エゲレスの火遊びですか?」
私は控え目に聞いてみた。

「何故それを……?!」
目を見開きビックリしている。

「私が未来から来たの忘れましたか?
それより…ケガとかしないでくださいね」

忠実通りに事が起きる…。わかってはいるけど、その現実が私にのし掛かった。
今回の公使館放火は、誰も死んだりしないけど…確実にこれから進んで行く歴史…胸が苦しい…

「そんな顔するな。大丈夫、無事に帰って皆で年越しするけぇ、今日買った着物着て待っとってくれ」
玄瑞は麗美の頭に手を乗せる。


まだ、数日しか一緒に過ごして居ないのに、私の中で二人の存在は大きくなっていた…。


3人で夕食を食べてから、私はお風呂に入る…女将さんに貰った糠袋で身体を洗う…
髪は黒いドロドロした物で洗うんだけど…少し勇気がいる。まだ慣れない…
シャンプーって素晴らしいですね。

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