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《Eternal bells…… 》

第30章 池田屋事変



「分かった…全て話そう…




ーーー


桂は今回の事を全て話した、、



「なんで…そんな事…許したんだ…?
どうして麗美は僕に話してくれんかった…」


「麗美さんは誰がとは言わなかったが…
私達の誰かは今回の事で命を落とすの
かもしれない…。きっとそれを守る為、
藩のこれからの為を考えての事だ…」


「僕も桝屋に行く!」


ーガシッ!
「駄目だ!!」


桂は栄太を止めた…。しかし栄太も引か
なかった…


「離せ!行くんじゃ!!」

ーバッ!


桂を突き離した瞬間、、





ーバタッ…
栄太はその場に倒れた…



「これで日が昇る頃まで起きませんよ。
私はこれから桝屋に…」

翠蓮が栄太を眠らせたのだった…


「すまないね翠蓮…何かあったら
直ぐに知らせてくれ…」


「承知」


翠蓮は暗闇の中に消えて行った、、



桂は栄太に布団を掛ける…

そして窓際に立ち、ずっと空を
見つめていた…祈る様に…




その時まで、、あと数刻、、

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