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《Eternal bells…… 》

第30章 池田屋事変

桝屋ー



古高さんの部屋を漁る私…




ーガサガサ……



(あった~!!)

ありました血判書!
私はそれら全てを風呂敷に包んで、
一階の裏通路に…


「新兵衛さん、終わりそう?」


「もう終わるぞ。それにしてもこんな
量の弾薬集めて何しようとしてたんだ?」


通路の中を覗くと大量の武器弾薬…


「これもお願いします」


風呂敷を新兵衛さんに預けて土蔵へ…


「そっちは終わったがか?こっちも
大丈夫じゃ。おまんは次の準備し
ちょって良いがよ」
汗が輝くいっくん。


中には汗だくの皆さんが…

「ありがとう。皆さんもありがとう
ございました」





店の机に皆のお茶を準備して、最後の
準備の為に二階の古高さんの自室へ、、





布団を敷いていつもと違う香りの香を
焚き、絹の寝巻きに着替える…
髪をほどき、化粧を直していつもより
赤い紅を唇にのせた…


(後は私次第…絶対に成功する。
これで皆を…守れる…)

目を閉じて集中する…



部屋の前に男の影が…


(?!!あの男…何しに来た?
麗美ちゃん!…後ろ!)
天井裏の翠蓮の思いは届かず…





「色っぽいのぉ~…ぺろっ…」


ー!!!
「ひゃぁ!//」

突然耳元で声が…舐められた…?!


「お前気に入った…」


ークルッ…パサ…


(?!!…え…?なに…?)

布団に押し倒されてる…


「ちょっと!!離しっ!…ん!」

ー…ちゅっ…ちゅっ…


私はキスされた…


(やだ…!誰か来て!)

見事な押さえ方で全く抵抗出来ず…
無理矢理唇をこじ開けられて…


ーくちゅっくちゅ…

「………ん~っ!」



(……許せないっ!早く誰か来て!)
翠蓮焦る。






ドドドド…
ースパンッ!

「何しちょるがっ!」


ーグイッ!


いっくんの声と同時に開放された…


「邪魔が入ったのぉ~つまらん…
次は手篭めにしちゃるき」


「何してんだ!桜香に手を出すな
って言っただろ~が!馬鹿…来い!」

新兵衛はフェロモンを連れて一階へ…


「すまん…おいがちゃんと見とれば…シュン…」


「いっくん遅い~…キスだけで
済んだけど…あれは手篭めのプロ
だよ絶対…」



フェロモンには本気で気をつけようと
心に決めたのだった…。

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