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《Eternal bells…… 》

第31章 大切なモノを守る為…

ある日の夜、、

私と栄太は晋作さんの部屋にお邪魔
しています。


祇園祭どころではない位に心配な事…
蛤御門の変…我慢の限界を超えた
長州藩と攘夷派が軍を率いて京の町
に進軍してくる…。どんどん焼けの
原因となるあれです…。



「あいつら止めるのは難しいんじゃ
ねぇか…?俺もかなり文を送ったが
全く聞く耳もたねぇぞ。九一からは
返事来たんか?」
と、晋作。


「九一はまだ悩んどる…でも京に入った
ら会って話したいと言っちょるから、
思い留まってくれると思う。
でも来嶋さんは難しいな…」


(やっぱり難しいよね…)

「朝敵になっちゃうのかな…
せっかく西郷さんと会えたのに…」


「俺に考えがある…国の者達を抑える
のは無理でも、薩摩との関係を維持
出来れば…朝敵になってもどうにか
なるんじゃねぇか…?」
と、晋作。


「どうするつもりだ…?」


「麗美、近い内に中岡が来る筈だ。
早急に西郷さんと会合を開きたい
と伝えてくれ。」


「わかった。で、いい考えって何?」
私は興味津々…


「それはな…今年中に俺が国を牛耳る
って事だ。今回は止められねぇが、
長州そのものが維新革命党になりゃ、
薩摩も納得するかもしれねぇ…ニヤリ」


「今年中にだと…?」
栄太もビックリ。


「でも、奇兵隊はまだそんなに大きく
ないし…大丈夫なの?その前に異国との
交渉もあるし…あんまり無理しちゃ嫌だよ…」


確かにいずれ晋作さんは長州を牛耳る
けど…それはまだ先の話。きっとそれ
を今年中にしようとしてる。晋作さん
の身体の事と、無茶をして命を落とし
たりしないかが心配で…。


「俺に不可能はねぇんだよ。
麗美の知る歴史を早めてやろ~じゃ
ねぇか!奇兵隊の事は心配するな。
手は回してある…ニヤリ」


(晋作さんが言うと本当に出来そうな
気がする…)


「…今日の晋作さん格好いいかも」


「お?俺に惚れたか?!
栄太やめて俺に…

ーゴンッ!

ーバタッ……


栄太の拳骨で晋作撃沈…


「栄太……?」


「ん…?なに?」
栄太さん目が笑ってません。


「何でもない…そろそろ部屋に戻る?」


「うん。お仕置きの為に戻るか…」


ーフワッ



私は抱き上げられて連行されました…
そして…激しくお仕置きされました…。

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