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《Eternal bells…… 》

第31章 大切なモノを守る為…

その日の夜四ツ半時(23時)、、


布団しか無い殺風景な廃墟の一室、、
そこには桝屋を覗いていた女と…
酒を飲む宮川助五郎…


「壬生狼の情報は入ったか?」
と、助五郎…

「桝屋とか言う割木屋に押し入ったらしい
わ…でも、間違いだったらしいね。勝ち気
な美人女将に組長が鼻の下伸ばしてたって
よく来る子が愚痴ってたよ…」


「クスッ…さすが桜香じゃのぉ…」



(あの女の名前は桜香……)

「でも、本当は桝屋は助さんの仲間…
攘夷派の集う場所やろ…?」


「お咲…お前は余計な事を言うな…
俺に壬生狼の情報を流しちょればええ
がじゃ…」
鋭い目になる助五郎…


「わかってる…助さんがおらんとウチ…」

お咲は助五郎に口づける…


ーちゅ…くちゅっ…

「………はぁ…助さん…抱いて…」


お咲は助五郎の襟元を開くと首筋に舌を
這わせる…

ーぴちゃ…ちゅっ…


「お咲…やらんでいい。気分じゃない…」


「助さん…最近冷たい…いつもはうちを
あんなに激しく…いい人でも出来たん?」


ー!!!
「そんなんじゃない…
最近疲れちょるがよ…また来るき…お咲
もゆっくり休め…」


お咲に三両渡し、襟元を直す助五郎…
そして、長屋を後にした…



ーガチャッ!!

お咲は金子を壁に投げつけた…


「助さんまでっ……あの女…許さない…」




お咲は『辻君』と呼ばれる下級売春婦だった…男に助けを求めるのは客引きの手段。
たまたま引っ掛かり誘いに乗らない栄太に
一目惚れをして後をつけたのだった…。
助五郎は情報を手に入れる為に金と性交
で手なずけていた…

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