《Eternal bells…… 》
第31章 大切なモノを守る為…
私はいてもたっても居られずにいっくん
を連れて藩邸に。着替えを持って栄太を
探していた…
「麗美!来てたのか!」
晋作が走り寄って来た…
「うん。栄太はどこ?着替え渡し
たくて。おにぎりも持って来たの」
「あいつは今、大事な話してる!
俺が渡しておいてやる!」
晋作は荷物を奪い取った…
「あ…。忙しいんじゃ仕方ないよね…
おにぎりちゃんと食べさせてね。
今日の夕飯竜田揚げとわさびマヨに
するから…じゃあ、私は帰るね…」
晋作はわかっていた…不安になって
藩邸に来た事を…夕飯も栄太の好き
な物を作り、着替えと昼飯まで持っ
て来た麗美の寂しそうな後ろ姿…。
(あいつは何をしてる…
また麗美を傷付けるつもりか…)
晋作は栄太が居る部屋に向かった…
「栄太入るぞ…」
ースッ
「……何か用か?」
机に向かったまま言う栄太。
「麗美がお前の着替えと昼飯持って
来たぞ…今日の夕飯は竜田揚げだと」
荷物を置いてその横に座る晋作。
「……今日も帰れんけぇ…
麗美に言っておいてくれ」
「お前毎日何処に行っとるんだ?」
「…………。」
「また麗美泣かす様な事してんじゃ
ねぇだろ~な…その匂いはなんだ?」
「……………。」
「お前…そんなんで祝言あげる気か?
俺は認めねぇからな。今なら麗美を
奪えるかもな…」
ースッ…パタン…
これ以上居ると栄太を殴りそうだった…
そして晋作は今日、栄太の後をつける事
にしたのだった…