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《Eternal bells…… 》

第31章 大切なモノを守る為…

夕刻、、


今日もふらふらと藩邸を出る栄太…
好きでも無い女を抱き続け疲れきって
いた…。

(麗美……)

根付けの鈴に手を伸ばす栄太…

ー!!

(鈴が!…)

ダダダッ…

あるはずの鈴が無かった…
その瞬間栄太は走って廃墟に向かった…



(なんだ?!)

栄太をつけていた晋作も後を追う。



栄太が向かった場所、それは辻君が
商売をしている古い長屋の廃墟が並ぶ
場所だった…。そして、戸も無い一室
に栄太は入って行った…。



(辻君かよ…毎日女買ってたんか…)

晋作は足を止めた。外に女を作った
と思いつけて来た晋作…自分も女を
買った事がある。そんな自分は栄太
を責める事は出来ない…。



(玄瑞に相談してみるか…)

晋作は再び藩邸に戻って行った…。




そして栄太は鈴を探していたが見つから
ない。根付けにしっかり結ばれていた鈴。
落としたなら音が鳴るはず…


(あの女か……)


お咲が盗んだ可能性があると思った…
栄太はその場でお咲が戻るのを待つ事
にした…。


(売ったりしちょったら…許さんけぇ…)

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